【恋バナ】2人とも不器用すぎ!人生で1番意味不明だった告白の話

私が30歳になる年の夏の日の出来事です。

 

 

当時、私は独身で片思いしている相手がいました。

 

その彼とは時々、仲間達と一緒に遊びに行ったり、飲みに行ったりといった間柄でしたが、映画や音楽といった趣味も近く、お互いに外国語の勉強に興味があったので、たまに二人で映画を観に行ったり、ランチを一緒に食べたりもしていました。

 

それが、一体デートと言えるものなのか、いい年をしてお互いにシャイだったせいか、その先があるのかないのか触れることなく仲間としてのお付き合いが続いていました。

 

 

ある時、その人がスペイン語圏の知り合いが出来たとかで、スペイン語を勉強しだしたのですが、とても楽しそうだったのと、私も海外に短期の語学留学経験があってスペイン語圏の友人が数名いたこともあって、自分もスペイン語を勉強し始めました。

 

ラジオ講座を聞いたり、スペイン語講座に通ったりしたのですが、今ふりかえっても凄いパワーだったなと思います。

 

その彼はとても勉強家だったので、自分はまったく足元にも及びませんでしたが、少しでも刺激になっているのかもしれないと思うと嬉しかったのを覚えています。

 

ある時、私は休暇をとって観光と語学留学時代の友人と久々の再会を果たすためにスペインに旅行に行くことを決めました。

 

率直なところ、スペイン語の勉強は想像以上に難しかったので、旅行が続けるモチベーションになればいいなと思ったのがきっかけです。

 

無理してやっても、お互いの為にはならないし、本当に勉強を続けたいか少し環境を変えて見つめなおしてみよう、と思いました。

 

スペイン旅行に行き、片言のスペイン語を知っていることで買物の時に店員さんが割引してくれたり、英語が話せる店員さんもスペイン語をカタコト話すととても喜んでくれたりして、何だかんだ外国語を勉強する醍醐味を体験して帰国しました。

 

 

帰国後、片思いの彼がスペイン旅行の写真が見たい、と連絡があり、一緒にランチに行きました。

 

写真を見せている間中、ずっと「いいなあ」を連発していた彼をみて、いつか一緒に行ってみたいと思ったものの口には出す勇気はありませんでした。

 

ランチを終え、お互いの職場まで戻る道のりで彼が何か聞き取れない言葉を発したのですが、早口だったし、そんなに大きな声ではなかったので、何と言ったのか分かりませんでした。

 

それで、「え?」と聞き返すと、

 

『スペイン語でつきあって下さいっていう意味だよ、、、』と言うのです!

 

生真面目な私は、その時、スペイン語の意味を教えてくれただけなのか、それとも自分に「つきあって下さい」と言っているのか、どちらだろう?と思ってしまい、

 

かと言って聞く勇気も出せないまま「じゃあね」とそれぞれの職場に戻りました。

 

その日の午後は、仕事に全く集中できずモヤモヤしっぱなしでした。

 

ちゃんと日本語でストレートに言ってくれたら、付き合っていたのだろうと思いますが、その後、お互いの距離感が難しくなり、つかず離れずの関係になってしまいました。

 

本当に生真面目というか、鈍感すぎる自分にガッカリしましたし、今思い出しても残念過ぎるオチです。

 

 

Related post