【恋バナ】春の祇園、蛇の目傘の下の一生忘れない告白の話

自分は宮城県の仙台市に住んでいる、20代後半の男性です。
これは9年前の出来事になりますのでその時の自分は20代前半です。
自分は本当に日本文化が好きで、昔から京都の祇園に行き遊んだり、色々見学したりしておりました。
そんな時に出会ったのが、愛奴(仮名)さんでした。
彼女は舞妓さん(芸者)であり、何故かフィーリングがアホみたいに合う女性でした。
本当に相性が良かったです。趣味等も合ったし。
色々楽しいお話をして、食事もして、一緒に古都の町を歩いていた時に、僕はこの辺が潮時だろうと思い、「愛奴さん本当にありがとう!君の営業は素晴らしいですね。勉強になりました」と言いました。
愛奴さんは悲しそうな顔して、
「兄さん。本当に営業だけだと思っていますか?」
と言われ、僕は「え?」と言ったら駆け出していなくなってしまいました。
このままではマズイと思い、必死に探し回りました。
そして、探している最中に何と雨が降ってきたのです。
僕は咄嗟に持っている蛇の目傘を差しました。
蛇の目傘を差して探し回ることに・・・
一体、どれほどの時間をかけて彼女を探したのでしょうか。
この時僕はすでに彼女に恋をしていました。
どうやっても見つからなかったので、一旦宿泊先に帰ろうと振り返ったら、なんと愛奴さんが!
自分は「愛奴!心配したよ!いきなりいなくなるなんて!」と結構な剣幕で言ってしまった事を覚えております。
そうしたら愛奴さんは駆け寄ってきて、僕に寄りかかりました。
まさに蛇の目傘の中に2人きりとなったのです。
愛奴さんは「うれしい・・・初めてなんです。男の人をこんなに好きになったのが。営業と言われてとても辛かった。こんなに好きって伝えているのに」という流れから、
僕も「ごめんよ。大好きだ!」という事を伝えました。
何故か周囲に群衆が集まっており、拍手をされてしまいました。(笑)
その後、2人は一つになり、一つ屋根の下で暮らす事になりました。