茨城県在住の40代の主婦です。私が高校2年生の時の初めてできた彼氏の話です。

彼との初デートの帰り際に彼の姉だという人が声をかけてきました。

「うわあ、こんなところで会うなんて偶然ね。せっかくだから写真とってあげる」と言って、私と彼の写真をとって去って行ったのです。

彼のお姉さんに会うなんてびっくりでしたが、地元だしそういうこともあるかとその時は疑問にも思いませんでした。

しかし何度かデートを重ねるうちに違和感を感じるようになりました。

まず、デートプランは毎回彼が一方的に提案してくるのです。

私と二人で相談しようとはしてくれず、私から行き先の希望を言ってもなんとなくはぐらかされて違うデートプランが彼から示されました。

ただ、そのプランはいつもおしゃれで女の子に流行りの場所をおさえていたので、結局は私も受け入れていました。

するとかなりの確率で彼のお姉さんと遭遇してしまうのです。

流行りの場所だから会うこともあるだろうとは思うものの、デート中に彼の家族に会うのは気まずくて嫌だと感じるようになりました。

そんなある時、カフェで私がトイレから戻ってくるとちゅう、席についている彼の手の中にメモ帳が見えました。

足音を立てずに彼の背後まで戻っていくと、メモ帳に私とのデートのプランがいかにも女性の字でびっしり書かれていたのです。

彼に問いただすと、これまでのデートはすべて彼の姉が考えていたというではありませんか。

メモ帳の他のページも見てみると、これまでのデートの流れだけでなく、彼が私にかけてくれた言葉までお姉さんの字で書かれていました。

話しかける内容までもが彼の姉のプラン通りだったなんて……。

あまりのシスコンっぷりに私の気持ちはすっかり冷めきり、その場で別れました。

本当に最悪のデートの記憶です。