【恋バナ】車酔いが酷すぎる彼女と過ごした地獄のドライブデートの話

和歌山県在住の40代の男性です。 これは今から7年程前の体験です。
当時私は30代前半、彼女は20代後半でお互い独身でした。女との交際は3年目でした。
3年も付き合ってるとお互い色々と知ってます。中でも気になっていたのが、彼女の車酔いの酷さです。
私も自分で車を運転するようになるまで乗り物酔いで悩まされてきたので、彼女の大変さは理解出来ます。
なので彼女を車に乗せる際は出来るだけ負担を掛けないよう、Gを感じさせないようなデリケートな運転を心掛けていました。
そんな彼女から兵庫県神戸市の六甲山の夜景を観に連れて行って欲しいとお願いされたんです。この日は神戸市神戸港で「みなとこうべ海上花火大会」が開催されており、花火観覧をしに神戸まで出掛けていたんですよね。
花火大会も無事観終わり(超混雑していて大変でしたけど)、神戸三宮駅近くで夕食をしてる時に彼女から六甲山の事をお願いされました。
まあ距離で言えば問題ありません。
でも彼女には車酔いという大きな障害があったんです。
私の場合、車に酔っても休憩したらすぐ回復するんです。軽い車酔いならカーブのない直線道路を走るだけで回復したり、車酔いが酷い場合でも車を停車させて車外で休憩すれば回復します。
でも彼女は私のように回復しないんですよね。
リセットが出来ないというか、一度車酔いを感じると後は酷くなり続けるだけとでもいいましょうか。
高速道路のような直線主体の道路ならまだしも、六甲山への山道は相当キツイ。
急勾配に急カーブ、しかもそれが結構長く続きます。
それでも彼女の意思は固く、せっかく神戸まで来たんだから六甲山の夜景を観たいと言い張りました。
このまま六甲山に寄らずに帰ると彼女は不機嫌になるでしょうし、仕方なく六甲山の夜景を観にいくようにしました。
一応気をつけて運転はしました。
加減速の差が生じずらいようにギアを2速固定で登ったり、後方から車が来たら道を譲ったり(譲れる場所があれば)。
コーナー進入速度も出来るだけ落としました。
というのもコーナーの遠心力って速度の倍ではなく2乗に比例していきますから。
しかしここまで気をつけて運転しても、彼女の車酔いを防げませんでした。
これが見通しが良く、道路幅の広い一般道路でしたら停車することは可能です。
でもコーナー続きで見通しは悪くしかも夜間。そして狭い道路で停車なんて出来ませんから走り続けるしかありません。
キツイ山道を越えた頃、彼女の顔は真っ青。見た目で吐く寸前だと分かるほどでした。
なんとか山頂のテラスまで着いた時には、彼女は完全グロッキー状態でした。
『車内で居てるより外の風に当たる方がマシだから』と夜景が見える場所まで行くものの、相変わらずダメ。
テラスにある土産物屋さんで物色したり、ベンチに腰掛けて休憩したりと六甲山のテラスで2時間近く過ごしました。
最初の予定では日付が変わる前に自宅に着いてるぐらいだったんですが、まさか六甲山で日付が変わることになるとは思ってもみませんでした、、、。
車酔いで体調の悪い彼女を責めるなんてことはしませんでしたが、明日仕事なのに・・・やれやれって気分になってました。
2時間経過するとそれなりに彼女も回復したので、下山を開始します。
すでに深夜1時を過ぎており、道路はガラガラ状態に。
なので後続車もなく、遠慮なしに遅い速度で走れたのが不幸中の幸いとでもいいましょうか。
しかしこれだけ気をつけて走っても、彼女の車酔いは酷くなります。
翌日が休みなら宿泊施設を利用するのも手だったんですが、私は翌日仕事なのでそんなわけにも行きません。
それに彼女の方にも問題あり。
彼女は20代後半とはいえ実家暮らしなので、外泊なんてもってのほかという箱入り娘状態だったんですよね。
一応彼女は母親に六甲山から帰るのに苦戦してるから先に寝ておいてとメールを入れてましたけど、さすがに朝帰りというわけには行かないんでしょう。
出来るだけ早く帰りたいという彼女の要望もありましたし、下山後もそのまま車を運転して帰りました。
麓からの道路は直線ばかりですし、高速道路に乗ってしまえば後は楽。
途中SAがあれば立ち寄って休憩を繰り返し、地元に着いたのは4時過ぎでした。
深夜帯なら1時間で神戸から地元まで着くんですけど、ここまで時間がかかるとは。
この日のデートは、みなとこうべ海上花火大会で花火観覧、神戸三宮でディナー、神戸UMIEで買い物、元寺町の中華街で食べ歩き等色々あったんですけどね。
六甲山車酔いの印象が強すぎて、他は全部忘れちゃいましたね。
彼女も反省したのか、それ以来山頂にある夜景スポットに連れていってといわなくなりましたけど、ほんとこの日は大変でした(笑)