【恋バナ】怒り狂った彼女に山奥の秘湯に置き去りにされた話

これは、私が大学2年生だった時の体験です。

 

当時の彼女と私は秘湯巡りが趣味で、九州の知る人ぞ知る温泉を訪ね歩いていました。 その日も熊本県の秘湯を目指して、私が運転する車で彼女と二人出掛けました。

 

夕方に到着し、名物の団子汁と高菜飯を食べて、一路、秘湯へと向かいました。

 

その温泉は山深いところにあり、くねくねと曲がった山道を車でかなり登ったところにありました。

 

もちろん、私たち以外に人はおらず、温泉は直径2メートルくらいの露天風呂で、ちょっとした脱衣スペースと裸電球がある以外は、なんの設備もなく、良い感じの秘湯っぷりでした。

 

私たちがこれまで巡った秘湯の中でも、トップクラスの秘湯感だったので、私たちは大喜びでした。

 

しかし、温泉でこれまでの秘湯ランキングを彼女と話し合っている時に事件は起きました。 もともと、秘湯に関してはお互い深いこだわりがあり、度々意見の対立がありました。

 

初めは穏やかにそれぞれの主張を展開していたのですが、徐々にヒートアップしていき、お互いの意見を越えて、その人間性を否定するまでに発展してしまいました。 最後は大声でお互いを罵り合い、大激怒した彼女は、温泉から出て行きました。

 

私もかなり、頭にきていたので、そんな彼女を追わず、放っておきました。 すると、駐車場の方から車のエンジンがかかる音がして、車が走り出しました。 慌てて、駐車場に行くと、車は立ち去った後で、私は山奥の温泉に一人、取り残されてしまいました。

 

慌てて彼女を呼び戻そうとしましたが、携帯は圏外で、連絡の取りようがありません。

 

電気はあるとはいえ、山の中に一人でいるのはさすがに怖かったので、仕方なく最寄りの駅まで歩くことにしました。 幸い、車を運転していたので、道を覚えていましたが、ざっと計算しても3時間以上かかりそうな道のりでした。

 

暗い山道を懐中電灯もなく、月明かりを頼りに歩き続け、4時間ほどで、最寄りの無人駅に着きました。 当然、最終は出た後で翌朝6時の始発を待たないといけませんでした。

 

私はそのまま駅のベンチで夜を明かしましたが、硬いベンチもすきま風の寒さも気にならないくらいヘトヘトでした。

 

翌朝、電車を乗り継ぎ、3時間かけて福岡に戻りました。

 

彼女に連絡してみると、怒りは収まったらしく、駅まで迎えに来てくれ、何とか仲直りをすることができました。

 

現在も、私は温泉が好きで、時間があれば温泉に行っていますが、もう秘湯巡りはやっていません。

 

あの彼女とは、そのまま付き合い続け、今では私の妻になっています。 さすがに私を山奥に置き去りにするようなことは、二度とありませんでしたが、子どもを叱る時など、あの時の狂気の片鱗を垣間見ることができます。

 

結果的に別れませんでしたが、史上最悪のデートだと思っています。

 

 

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